おやすみ

20年ほど前になりますが、とあるビジュアル系ビートバンドがいました。けっこう名前が売れましたので、バンド名は割愛しますが(苦笑)実はそのバンドのデビューアルバムのギターは私が担当しました。いわゆる トラ ですね。もちろんそのバンドのメンバー達も、それなりに演奏できてはいたのですが現在のようなハードディスクレコーディングではないテープ録りの時代のレコーディングには、かなり無理があったのですべてのトラックを、私をはじめ 影武者 が演奏しました。前置きが長くなりましたが、そのバンドのヴォーカル君の話です。彼は背も高く、すらっとしたイケメンでしたが歌はお世辞にもうまいとは言えず、ことに音程の不確かさは天性のもの(いわゆる 音痴 です)でありました。おまけに楽器はなにひとつできず、ギターはAのローコードしか知りませんでした(汗)レコーディングに立ち会ってくれてましたので、休憩時に教えてあげたのですが、初心者にありがちな(苦笑)ローコードのCやFでつまずいていましたよ。現在のミュージックシーンはどうかわかりませんがおそらく、アイドル系みたいなバンドには今でもこんな人はいるのではないでしょうか。